PNFとHANAGATAコラボ

PNF:市川繁之、HANAGATA演者:藤間涼太朗、花柳寿紗保美、若柳杏子

2024年5月16日、新宿の歌舞伎町劇場にてHANAGATAさんと市川先生のコラボイベントが行われました。

「講習会」というと、ベッドがある教室や会場を連想しますが、今回は歌舞伎町の「劇場」内で行われるとのことで、一体全体何が行われるのか?そもそも「日本舞踊」とはどういうものなのか、わからないことだらけで非常にわくわくして参加しました。

最初は「日本舞踊とはどういうものなのか?」の説明と演目が行われました。

今まで「歌舞伎」は見に行ったことがありましたが、「日本舞踊」というものがあることは知っていましたが、どういったものなのかは全く知りませんでした。

個人的な「日本舞踊」のイメージは、優美な衣装に身を包み、ゆったりとした優雅な動きが多いイメージでした。ところがどっこい、小走りやジャンプをするなど、機敏な緩急ある動作がとても多く、イメージとはかなりかけ離れたものでした。

しかもスポーツとは違い、衣装や表情に一切の乱れがなく、長時間踊り続けるということに大変驚きました。

また、今回初めて「衣装」を着けていない状態での演目の実演も行われ、衣装の下でどのように身体を使っていたのかを見ることができました。

スポーツ経験者なので、多少の激しい動きについては認識しているつもりでしたが、「ええ!?こんな動きしてたの!?」と思うくらい激しくて大変びっくりしました。

演目の後、市川先生による評価と治療が行われました。

壇上での評価を見つつ、限られた時間の中で、先生は何に注目し、どこに介入するか予想をしていました。

頭頚部か?顎か?足首か?はたまた鞣しか?

なんと、今回は「胸郭」でした。

最後の演目の「藤娘」も、とても優美な動きと優雅な衣装でしたが、ゆったりの動きとは裏腹に「美しい姿勢」を保ち続ける姿勢に驚きました。

腰痛持ちから見ると、あの姿勢は間違いなく「とんでもない」姿勢でしょう。

「動的」な動きだけでなく「静的」な動きも、見た目の優美さとは裏腹にスポーツ並みに「激しい」ものでした。

今回のイベントは「芸能」について知ることができ、大変勉強になりました。

「伝統芸能」や「舞台」「音楽」といったいわゆる芸能やエンターテイメントについて、セラピストとして介入が必要な場面が多いのではないかととても考えさせられました。

例えば、「スポーツ」はジャンルとして確立されており、「野球」なら「野球」、「サッカー」なら「サッカー」といった治療の考え方やどういった過程をたどるのかの予測など、ある程度治療方法が確立されてきており、実際に「スポーツ」に特化したリハビリを提供する施設もあります。

今回見た「日本舞踊」は「スポーツ」と同じくらい、もしくはそれ以上に激しい動きであることを考えると、もっとできることを考えねばと感じました。

そして、なによりもまずは「知ること」が大事であると考えさせられました。

今回は「セラピスト目線」での参加でしたが、HANAGATA
さんは毎週木曜日夜に開催しているとのことなので、他の役者さんや他の演目がどのように行われているかを純粋に楽しみたいです。

筆者の語彙力では表現できないくらい大変素晴らしいものでしたので、気になる方は是非直接見て感じることをお勧めします!